目の前に、現れてくるものすべては幻である。
確かにすべては、幻にすぎない
しかし、すべては存在している。
存在しているのに、幻とはどういうことか。
存在と幻は対立していない
すべてが同時にある。
私たちは、同時に物事を観察することはできない
それぞれを、別のものとして認識してしまう。
それは思考の働きでもある。
思考は、自分の認識でしか物事を見ることができない
自分の認識以外の物事は、存在しない物として処理してしまう。
そのために、すべてを見ることができない。
存在と幻は、同時にあるものである。