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味わう

人生は苦しい。

これが、仏教の教え。

仏教でいう、「四苦八苦」は人生そのもの

誰もが、同じような苦しみを味わっている。

 

理由は、それぞれだ。

その根底にあるのは、苦しみでしかない。

人生とは、苦しみを味わうこと。

生まれてから、死ぬまで起きてくる出来事を味わって

そして、消えていく。

 

ごく普通のことを、私たちは味わう。

この味わうということが、重要であり

生きている意味である。

 

苦しみは、味わいたくない。

これも人情として、良くわかる。

自分も、できることなら幸せを味わっていきたい。

起きることに、私たちは何もできない。

 

起きることを、避けたり、よけたりすることはできる。

でも、起きることをコントロールすることはできない。

起きることは、起きる。

そこに苦しみもついてくる。

 

生きている意味は、この起きてきた出来事を

「どの様に味わうか」、でしかない。

逃げ出すこともできる。

私たちは、選ぶことができる。

 

その自由は、もちろんある。

同じように、味わうという選択もある。

苦しみを、味わう。

それが、啓発への道である。

 

苦しみ、自分のカルマを昇華する。

結果として、苦しみの意味を知る。

生きている意味を知る。

この世界のできた意味を理解する。

 

苦しみの地獄の中にあって、極楽の意味を知る。

これこそが、生きている醍醐味である。