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ずれ

出来事と、その認識はかならず

「ずれ」が、存在している。

私たちには認識することができない。

私たちの思考は、物事を「ずれ」て認識している。

 

光の存在である人間は、光のスピードを超えて物事を認識できない。

光よりも遅れて、認識してしまう。

物理的に、そのようになっている。

 

その「ずれ」は、時間にするとほんの少しであり

私たちは無意識に、「ずれ」を修正する。

その修正によって、私たち人間の認識は必ず「ずれ」ている。

 

更に言うと、その認識でさえも間違っている。

私たちの認識は、過去の出来事をもとに

いま起きていることを、捉えようとする。

 

それでは、いま起きている出来事を正確に捉えることなどできない。

さらに、物事には正しい認識などない。

誰もが、それぞれの経験によって

起きていることを、それぞれの形にとらえてしまう。

 

これでは、何が真実か誰にもわかるはずはない。

それでも、すべてうまくいっている。

 

なぜなのか?

 

これは誰にもわからない。

分かるはずがない。

もともと、私たちは個別ではない。

個別の存在ではないことの証拠である。

全体が、わたしであり

他人は存在しない。

 

うまく説明することはできない。

どのように、言葉を使っても間違えてしまうから。

言葉もまた、間違っている。